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| ■ ＢＬゲームレビュー【ＡＭ２：００～猫と月夜のブランコ～】 ■ |
| ゲームタイトル |
ＡＭ２：００～猫と月夜のブランコ～ |
AM2:00 ~猫と月夜のブランコ~
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| 発売日・定価 |
2005年11月25日 4800円 （税込5040円） |
| メーカー |
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| ジャンル |
ハートウォーミングＡＤＶ |
| 対応機種・動作環境 |
Windows98/2000Pro/Me/XP（日本語版） |
| 年齢制限 |
１８禁 |
| ボイス |
| 御器所千種 |
（ゆき まさゆき） |
ジャスミン |
（まき いづみ） |
| 野並秋生 |
（アマミヤ ミツル） |
メンデレーエフ |
（紫陽花） |
| 本郷万里 |
（皇帝） |
健さん |
（松園 ルイ） |
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| 内容 |
都会の片隅、立ち並ぶマンションのはざまに、ごぢんまりと造られた箱庭ののように小さな児童公園。仕事や学業も順調で、親しい友人に囲まれて、なんの不満もないはずなのに、安らぎを求めて小さな公園に通う３人の青年。
一缶の猫缶と引き換えに、彼らの話を黙って聞いてくれる野良猫たちに会うために――。
ある日、ふっといつもと違う時間に公園にやってきてみると、他の人間が、自分の猫とは違う猫に餌をやっている姿を見かける。自分以外にも同じことをしている人間がいることを知り、ふと互いに興味を覚える。
（メーカーＨＰより）
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| 総評 |
★★★☆☆
コンパクトにまとまった良作です。 |
＊ ゲーム語り ＊
総評として、とっても馴染みやすい良作だと思います。
ここまでコンパクトにまとまっていて、かつ人間同士の心の触れ合いを丁寧に描いた作品って珍しいのでは？
残念ながら、こちらのメーカーさんの前作はプレイしてませんので比較は出来ませんが、目に付く難点は全くなし。快適プレイです、これは凄い！
どちらかというと、初心者向けのＢＬゲームなのかも。エロに重点を置いていないのは一目瞭然ですし、メーカーさんがコンセプトとして謳っているように、どんな時でも身構えることなくプレイできるゲームかと思います。とっても癒されるゲームなので、プレイ後はほんのりと安らかな気持ちになれます（笑）
上級者さんには物足りなさを感じるかもしれませんが、「嫌～」と感じることはないと思います。大きな事件もなく、都会の片隅にある公園で織り成される人間模様。実際にもありそうな触れ合いが描かれているだけに、知らず知らずのうちに物語に感情移入できるのでは。
次第に相手への感情が大きくなっていって、自分の心のなかを占めていく・・・そんな微妙な心情の移り変わりも丁寧ですし、お約束な「男相手に恋愛感情を・・・・？」という葛藤もありますので、シナリオの流れも自然てした。
ただ、両思いになって即Ｈという流れには、ややいきなり感。ＢＬゲーム的には普通の進行状況なんですが（笑）、ＡＭ２：００に関して言えば、作品全体の雰囲気を保つためには、もう少しプロセス踏んでも良かったのでは・・・。最後をもうちょっと引っ張ってくれれば、個人的にとっても名作だなあ・・・と感じたと思います。まぁ、裏を返せば、不満ってそれくらいしかないんですが。
ここまでツッコミどころのないゲームって、本当に久しぶり・・・・こんな良質なゲームが沢山出てくれれば、ＢＬゲーム界も安泰なのになぁ・・・。（ぼそっ）
ゲームの難易度は低めです。ＥＤを見るための１ルートは１時間前後ですし、ＥＤは全６種類で隠しルートも無しなので、総当りで崩していけば簡単にクリア出来ます。バッドもないので、かなり救われる・・・このへん、本当に癒しだと思います（笑）選択肢も１ルートにつき５～６個と少なめですが、シナリオに厚みがある上に、カップリングが同じでも主人公が変わるとストーリーにも変化があるので、それぞれ違った楽しみ方が出来ます。
あと、オフィシャルでも紹介していますが、キャラによっては攻になりやすいキャラと、受になりやすいキャラが存在するので、たった５つ程度の選択でもＥＤに辿り着くのが難しいキャラがいます・・・。特に、本郷・野波のカップリングの場合だと、とっても本郷が攻になりやすいので、野並が攻になる組み合わせは１～２種類だったりする事態です（完全に確認してませんので断言できませんが・・・）
私は凄く苦労した人です（苦）１番最後の選択肢で分岐するんではないみたいで、かなり何周もグルグルしてルートつぶししてました。このゲームは、これが１番難しいかもしれませんね（汗）
で、このゲームのキーポイントは【猫】なんですが、これも今までにはないアイデアで上手くシナリオに馴染んでるなぁと感心です。
初めは、猫の鳴き声が人間の声色としか聞こえなくて、かなり違和感ありましたが、慣れると気になりません（笑）人間の会話と猫の会話が噛み合ってないところも面白い。
人間にも、猫にも、それぞれ個性があって、差別化が上手く図れていたのは素晴らしいです。キャラ毎に萌えポイントも用意されているので、どこかでお気に入りが見つかるかと思います♪ちなみに私の萌えキャラは本郷君でした。彼は最初は凄く突っかかってきて、反抗的な態度ばかりとって・・・まぁはっきりいって生意気なんですが（笑）ラヴラヴになると、思いっきり甘えてきて、甘いセリフや母性本能をくすぐる行動をとってくれるのが非常に可愛い☆でも、かなりの潔さも持っていて、攻でも受でも常に男らしい行動で相手を魅了します。魔性の受験生でした（笑）
システム・音楽も凄く良かったです♪音楽は全体をとおしてポップで穏やかな印象。場面に応じて効果的に使われていました。気になるところはありません。
ひとつ言うならば、本編選択からタイトルに戻れないところでしょうか？右クリックでメニューが出るようにして欲しかったかなあ・・・・いちいちゲーム終了してから、再び起動しなきゃいけないのは面倒くさいです（汗）
エロは濃くありません。逆に薄めかも？普通のエロです（笑）無理やりすらありません。びっくり。
絵はとっても好きな絵柄でした。さらっとして淡い印象を受けます。塗りも背景も綺麗ですし、デッサン狂いもありません。構図もごくごくスタンダードな感じ。ゲームの雰囲気にはとっても馴染めていると思います。個人的にはエロＣＧより、その他のＣＧが好きだったりしますが・・・夜の公園が舞台ということで、ＣＧは月明かりのさす公園が多いんですけど、決して暗くない印象で、逆にほんのり暗い雰囲気が味になっていて、ゲームの見せ場を盛り立てている感じがします。
キャラは可愛いめですが、ショタという感じではありません。研究員・大学生・受験生と幅広い層なので、それぞれの雰囲気をまといつつ可愛くてカッコイイという感じかな。
あんまり人を選ばない絵柄かと。やわらかい印象なので万人受けしそうですね。
とにかく、とっても良作なゲームなので、身構えずにお手軽にＢＬゲームを楽しみたい方にはおススメです。決してストレスを感じるゲームではありませんし、必ずハッピーＥＤに辿り着けますので不完全燃焼はないかと思います。
2006.03 |
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