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■ 乙女ゲームレビュー 【月ノ光太陽ノ影】 ■ |
ゲームタイトル |
月ノ光太陽ノ影 |
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発売日・定価 |
2006年4月21日・7500円(税抜) |
メーカー |
智也バナーvvv |
ジャンル |
ADV【大人の貴女に贈る、黒い乙女ゲーム】 |
対応機種・動作環境 |
Windows98/Me/2000pro/XP対応 |
年齢制限 |
18禁 |
ボイス |
甲斐 聡 CV:空野 太陽
高見 智也 CV:春野 風
遊佐 拓海 CV:安芸怜須 ケン
周藤 信彦 CV:南武 哲好
片桐 涼子 CV:神月 あおい
一輝 CV:嶋崎 比呂 |
内容 |
主人公は咲永学園に通う学生。親同士の約束で決められていた許嫁がいる。幼い頃の写真しか知らないその人は、学園で主人公が一目惚れをした先輩その人だった。そんな運命的な出会いを経て付き合うようになったものの、先輩は一年間のイギリス留学へ行ってしまう。 深い関係にありながら、かえって許嫁と言う誓約が壁となり、先輩の心が理解出来なくなった主人公。やがてイギリスの先輩からの連絡も途絶え、いよいよ主人公の心は揺らぎ始める。先輩は本当に私の事が好きなのだろうか、このままでいいのだろうか…。 周囲には、自分に真っ直ぐな想いを寄せる幼なじみ、大人の魅力で頼りがいのある先生、危険な香りのするバイト先の先輩が……
堪えられないほどの寂しさを隠しきれないあなた。
一途な愛を貫くか、他の愛に溺れるか。あなたの選択次第で物語は変わっていきます。
(メーカーHPより) |
総評 |
★★★★★
黒い乙女ゲームという売り文句には嘘偽りなし!いろいろ凄いです(笑) |
* ゲーム語り *
発売前から、腹黒キャラが集結してそうでとっても楽しみにしていた『月ノ光 太陽ノ影』です♪♪
HPにてちまちま更新ではあるものの、プレイ日記も公開していましたので、
そっちの文章のほうが暴走色は強いかと思います…本能の赴くままに記載したというか(笑)
本当は、プレイ後すぐにレビューになだれ込むつもりでしたが、気付くと20日以上経過していました(・_・;)
ですので、ちょっと落ち着いたレビューが出来ればいいかな…と思ってます。
一体どうなるのか謎ですが(笑)
■□ 興味がありましたら、『月ノ光太陽ノ影プレイ日記』もご覧下さいvvv □■
なんというか…他の乙女レビューサイト様でも話してらっしゃいますが、今までの18禁乙女の中では、抜きん出て、色々と凄いです。…いろんな意味で、18禁乙女ゲームのイメージを良い方向に払拭しているなぁ…と思います。
ようするに、綺麗なばかりが恋愛じゃないってことです。
メンタルの弱さや、人間の本能の黒さとか、女の計算高さとか狡さ、精神的な負の部分が惜しげなくバンバン出てきますし、恋愛って楽しいばかりじゃなくて、無意識の心理誘導とか、駆け引きが事細かに行われているってことを、包み隠さず描いています。
許婚の先輩がいながら、別の相手に惹かれていく背徳感とか罪悪感とか…濃いですね
ですので、このゲームが初めてプレイする18禁乙女だという方は、ちょっと覚悟が必要かもしれません。出来れば、ある程度いろいろな乙女ゲームを経験し、他の18禁乙女をプレイしてからのほうが、さほど違和感なくプレイ出来るかと思いますね…。
私は、月光プレイまでに、18禁乙女は「星の王女シリーズ」と「Love☆Dorops」をプレイしていたのですが、やっぱり初めてする18禁乙女が月光じゃなくて良かったな〜…と心底思います。
ルートによるかと思いますが、中には本当に痛い(>_<)としか思えないシナリオもありますし、蟻地獄的というか、不完全燃焼で結局誰も救われていない、と感じさせるシナリオがあるので、それなりの免疫と耐性は必要でしょう。
と言いつつ、シナリオはキャラによって厚みに差がありますが、基本的にしっかりと構成されているので、精神的に痛苦しいのが平気であれば、是非ともプレイして欲しいゲームです。
私自身はとっても満足しています。
というか、不満が本当に見当たらない…。どこも適度にちょうど良いと言うのでしょうか。
基本的にシナリオ重視人間なので、シナリオの質が良ければ、システムや絵に難点があっても、少し評価甘めになるのですが、このゲームは他の星五つ評価の作品と比べても、その中でかなり上位に位置づけする作品ですね。好みもありますが…。
前述したとおり、シナリオに筋が通っているので、まず途中でシナリオが破壊することはありませんし、主人公に許婚が居て、すでに深い関係にあるというスタート設定があるので、他キャラとの関わりも普通の乙女ゲームの序盤とは違い、互いに腹の探りあいというか、ダイレクトに深層心理に突きつけられていく印象が濃いです。
それが嫌に感じる方も勿論いるでしょうが、ゲームの雰囲気と、主人公を取り巻く一癖も二癖もあるキャラ達がしっくり来ているので、次第に違和感も消えるかなと思います。
というか!しつこいですが、シナリオが秀逸です。間違っても、泣きゲーじゃありませんが、感動出来るとか、ほろりと来るとか、そういう次元ではないんです。
調子よく展開が進み、話のメリハリが効いているところが、盛り上げに十二分に役立っていて、夢中で1ルートクリアしてしまう感じでしょうか。
1ルート自体は、全然長くないんですが、それを感じさせない起承転結の盛り込みが素晴らしい。
短すぎてあっという間、でもなければ、少々長くて間延びした印象、という感じでもありません。
1ルートはおそらく2時間から3時間でしょうね。スキップ使えば2時間弱といったところ。
ちょっと時間が空いたときに、手軽にプレイするには十分です。
やる気になれば、1日でコンプも可能かと思います。私は、結構まったりプレイでしたので、1週間ほどかかってますが…(・_・;)
攻略自体は、選択肢も少なめですし、ED数もさほど多くないので簡単です。
ただ、すべてのED(バッド含む)をクリアしないと、CG・シーン回収が100%になりませんので、フルコンプを目指す方は少々嫌な思いをしつつも頑張ってください(笑)
ですが、フルコンプのおまけとして、追加シナリオがありますので〜vvv
システムに関しては、必要なものは揃ってますし、不満はなかったです。
あ、バックログがセーブデータからのプレイでも生きてたのは良かったなぁ…。最近はこの機能って常なのかもしれませんが…。今でも、セーブデータからのプレイだとバックログ消えてるゲームって割とありますよね?どうだろう…。
画面切り替えの遅さは少し気になるところかも。特に、セーブ・ロードとか妙にレスポンスが…遅いような?うちのマシンの問題かもしれませんが〜(汗)
グラフィック・CGについては、とにかく美麗!デッサン狂いも塗りの手抜きも全く見られません。物凄く完成されています。CG枚数もこのキャラ数でプレイ時間の長さなら、多いほうじゃないかなと。
1ルートが短めでも、短く感じないのって、シナリオの秀逸さに加えてCG枚数が多いのもあるんでしょうね。欲しいな〜と思うところや、見せ場であろうシーンには必ずあります。キスシーンにもきちんと用意されていたのは嬉しいvvv…結構、キスシーンスチル端折る18禁ゲームってありますよね(ぼそっ)
いや、ほんと原画さんの絵って、はじめ公式サイトで見たときは、そんなビビッと来なかったんですが、もぉもぉ、スチルの綺麗過ぎること!設定資料集でのラフ画の丁寧なこと!!
どちらかと言うと、あまり好きではないな〜と思っていたハズなのに、嬉しい誤算でした(笑)
今では大好きです☆☆塗りもかなり綺麗…vvvエロスチルの多さには仰天しますね(笑)
そう、18禁乙女というだけに、作品として一番重きを置いているのはエロい部分だと思うんですが、コトのためにストーリーを展開させるって感じは全然しません。
むしろ、ストーリーの流れでコトに及ぶのはとっても自然です。ここでその展開はないでしょー!!!と感じる部分はありません。これって、とても凄いことなのでは…。
この作品は、このシナリオで18禁だからこそ成立してると感じずにはいられません。
性描写が単なる付け足し、って印象じゃないんです。18禁になるべくしてなったというか…(意味わかんないって)
まさに黒い18禁乙女ゲームという謳い文句が、しっくりくる内容でした☆
3Pとかね…。智也の気持ちが分かるだけにとっても辛いルートでした。結局誰も救われてないので。
脆い楼上に成り立った関係ですよね、まさしく。
3人が三様に愛を渇望しているのに、どこか一線を引いてて踏み込むことを許してない感じがしました。本当に心が乾ききってて、泥沼状態。
ですけど、一応は最終的に同意の上の関係ですし、鬼畜とか陵辱といったタイプでもないので、こういう終わり方って乙女18禁としては、ギリギリのラインなのかもしれませんね。
これが、次作にどう響いてくるのが、実は一番注目してたりします。
(やな期待の仕方だなぁ…/汗)
* キャラ語り *
■ 甲斐先輩 (許婚) ■
黒王子。ベストEDルートは王道少女マンガとしか言い様がありません(笑)
精神的に脆くて、深層心理が深いだけに、主人公が好きなのに両極端にその表現が変化してしまう、よく分からないキャラでした。思考回路が複雑過ぎて…(・_・;)
ですが、ベストEDではそれなりにトキメキました。というか、そこしか胸キュンしなかったのも一体どうなのか…。むしろ、先輩。貴女のほうが天使です(笑)
■ 智也 (幼馴染で同級生) ■
あーもう!智也好き過ぎる(笑)
もぉもぉ、身体いっぱいで全てを包み込んで愛してくれてる!って感じがとっても良かったです。
一番、普通の高校生の恋愛っぽいルートでした。…いや、最初のHとか普通じゃありませんが…。
「代わりでいいから」といいながら、コトに及んでいく智也が痛々しくて…。
「全部…俺のにしたいな…」とか呟く智也が、可哀相で〜…(ノ_<。)うっうっうっ
まぁ、健全な男子高校生ですからね。色々と、「あ〜若いな(笑)」と思うルートです。
や、智也の告白シーンとか、素でドキドキするんですけど…まっすぐな若さの魅力が眩しかった(*/∇\*)
■ 遊佐さん (バイト先の店長代理・夜の世界の住人) ■
こっちは、智也と対照的に現実離れしたルート。
ですが、シナリオがとても良く出来てます。ある意味、『月ノ光太陽ノ影』というタイトルにおいて、甲斐先輩と対になる存在であるので、かなり掘り下げられて描かれています。
最後の最後にならないと、本来の彼は理解出来ませんし、本質的な可愛さはわからないので、ちょっと忍耐が必要かなと思います。
遊び人とかチャラチャラした雰囲気って属性的に好きではないんですが・・・遊佐さんは別格でした(笑)
彼の心の影が何処から来たものなのか明らかになると、母性本能が掻き立てられずにいられません。
■ 周藤先生 (担任の英語教師) ■
個人的に、一番のドラマティックシナリオでした(笑)そしてエロ担当(爆笑)
低音ボイスが腰にきます(笑)
大人の男ですし、経験も豊富ですので、他の男性とは違ったエロが体験出来ます。
道具とかね…まさか乙女ゲームでやるとは…。
ですが、打って変わって、先生のEDは素晴らしく良かった!あれは反則ですよね??
本気でドキドキする…(笑)先生と結婚したら幸せになれそうだなぁ。
■ 一輝 (義理の弟) ■
主人公が女豹に変貌し、弟を翻弄するルートです(笑)
というか、可愛い弟を愛でていじめるルート??可愛すぎました…一輝が。
「姉ちゃん〜」とか、頼りなげに言われた日にゃ、確かにメロメロですよね(笑)
■ 涼子 (親友) ■
ダークホース(笑)とっても頼りになるサバサバした女の子です。
ちょっと百合くさい?でも、それはそれでありかな〜と思える程度なので。
というか、星の王女の葵さんみたく、あからさまな描写があったらどうしよう〜とビクついてましたが、どちらかというと、運命共同体と言うほうがしっくり来るかもしれません。
いい性格してると思います(笑)
2006.05 |
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